・バナナペーパープロジェクトとは?
バナナペーパープロジェクトとは、Banana Green Gold Project の一部です。 バナナの再利用で紙や布をはじめとする製品を作り出し、発展途上国の貧困をなくし地球環境を持続するプロジェクトのことで、実を収穫後廃棄されているバナナの茎からパルプを抜き出し、紙を作りだすプロジェクトです。 |
・なぜ バナナなのか?
バナナは木になると思われていますが、実は竹類などと同じ多年草です。 バナナは実がなると枯れてしまいます、その為収穫時は根本から伐られますが 株から新たな芽が出て、3〜6ヶ月でまた実をつける草生植物で、この循環再生を 約20年くらい繰り返すそうです。 現在伐られた茎(本当は偽茎で葉鞘が幾重にも重なり合ったものらしいです)は そのまま廃棄されています、その廃棄されている茎を利用できれば廃棄物の減少と 途上国での紙の生産、その上安定した材料供給が可能であると考えられたからです。 |
・バナナペーパープロジェクトの課題
環境にも考慮し無薬品でのパルプ化と、発展途上国での使用を前提とし動力源を選ばない、どこでも、誰でも簡単に使用できる装置の開発。 |
・弊社の取り組み
古代和紙の製造方法の石臼での水挽き法を参考にし、研究、開発をしております。 |
![]() 1号機 |
![]() 実験用2号機 |
![]() プロトタイプ |
・実験風景
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・紙質の変化
![]() 開発当初 |
![]() → |
![]() → |
![]() 最終状態 |
ホームページ上の小さな写真では、非常に解り難いですが、最初の頃は畳鰯みたいでしたが、かなり滑らかな紙になりました。 |
【※紙の表面を同じ条件でスキャナーで読取った写真です。】
・後書き
紙質(パルプの質)はかなり良い物に成りましたが歩留まりが非常に悪く、なかなか実用レベルまでには達していないのが現状です。 今は諸事情により開発を休止しておりますが、何れは再開し手軽に紙漉きが出来るレベルまで持って行きたいと思っております。 |